患者様の施術経過
NEW チック症・トゥレット症候群
NEW チック症・トゥレット症候群
当院での施術経過
チック症・トゥレット症候群患者様
チック症・トゥレット症候群患者様で悩み苦しんでおられた方の施術開始から症状が軽減されるまでの経過をお母様のお話をもとに説明をさせて頂きます。
令和6年5月 現在17歳 (高校2年生)
<施術開始まで>
チック症状(運動チック)が初めて出たのは小学生低学年頃で顔の動きや首振りがありました。この頃は症状も軽く、出たり出なかったりが続いていたのでチック症というより癖だと思っていました。当時ではチック症であることは知りませんでした。
*本人の自覚はありません
症状に対して気にも留めずに学校生活を送っていましたが、中学2年生の冬頃から症状が目立つようになりました。
キッカケは何個かあり、友達とのトラブルがあった時、テスト前で勉強が忙しくなるタイミングや学校のイベント前で緊張している様子が見られた時に症状が強く出ていました。
この頃、新たに鼻鳴らしの音声チックや腕の運動チック(腕で机を叩く)がありました。
子どもから初めて癖が出てしまう事にイラ立ちや不安感があると相談を受けました。
2人で症状について調べていくうちにチック症であることがわかりました。子供自身も理解している様子でした。
ネットで調べていると病院で薬治療で治る情報もありましたが薬を飲んで悪化した事例もあり、精神病薬の副作用に対する不安と受験を控える子どもに薬を飲ませるのは少し抵抗がありました。
副作用がなく薬も飲まなくていい方法があるならと思い、知人などに相談をしたりして情報を集めました。
相談をしていたら知人の息子さんも同じチック症であることがわかり治療法があるのかを聞きました。
その方は大阪で鍼灸施術を受けていた事がわかりました。
ネットでもチック症には鍼灸施術が有効であることは知っていましたが鍼灸を受けたこともなかったのでどうしても受けに行くことができないでいました。
でも鍼灸に通って症状が軽減したと聞いたので希望が見えたと思い行くことを決意しました。
<当院での施術開始>
令和4年4月 初診時の症状 カルテ記載内容
首振りと目のグルっと回す動きや手をぎゅっと握る動作がありました。
慣れない環境下での精神状態は不安定で緊張することが多い性格でした。
音声チックはは鼻鳴らし(ふんふん)(息を大きく吸い込む)がありました。
鍼灸施術では緊張はしていましたが痛みに対しては小さい頃から強かったので鍼施術も「大丈夫、痛くない」と言っており安心しました。
鍼が刺し終わってからは勉強やゲームをしながら電気施術を受けていました。
施術中は首振りが目立っていましたが鼻鳴らしや腕のチックは気にはならなかったです。
その頃の私生活の様子としては塾で帰りが遅くなることが多く家に帰って来てからも症状は出ていました。携帯やアニメゲームなどは寝る前にすることが多いため寝る時間も遅くなっていました。寝つきも悪かったです。
朝方も起きるもは苦手でご飯も食べないことが日常でした。
4回目の施術が終えた頃から音声チック(鼻鳴らし)の頻度が減り、症状がない時間も増えていました。
運動チックの首振りや顔の動きは変わらずありました。特に子どもが会話途中に症状が出やすい傾向でした。
5月に入ってからは首振りや顔の動きも出ていましたが以前より少し減ったかなぐらいの様子でした。
生活習慣の見直しも初診時から指摘されていたので少しずつ改善していき朝も食事を取るようにもなりました。
症状の軽減には生活習慣も大きく影響すると言われたのが子ども自身も納得と理解をしてくれました。
5月の中旬からはテストがあるので最初の記載しているようにテスト前は症状が多く出ることがあるのでお母様も子ども本人も心配している様子でした。
勉強中の様子は手を「ぎゅっと握る動作」や「机を叩く」動作はありましたが頻度は減っていました。音声チックの鼻鳴らしはすごく落ち着いていたのでリビングで勉強をしていても気にはなりませんでした。
6月はテストも終わり症状も徐々に落ち着いてくる傾向であったので安心をしていましたがテスト前と同じぐらいの症状が出ていました。
子どもに普段と変わらないように最近の様子を聞くと「友達とトラブルがあった」と話してくれました。
詳しく話を聞いている間は症状が強く出ていましたが本人には自覚がなかった様子でした。
学校ではクラスメイトや友達に症状の事は話しておらず担任の先生と数人の先生方にだけ症状の事は伝えていました。
今までの学校の参観日や運動会は首振りがあると目立っていましたが今年はほとんど気になりませんでした。
7月は不安な時や苦手のテスト前だけ首振りはありましたが顔と鼻鳴らしは無くなり携帯を触っている時に手の症状が少しあるぐらいでした。
夏休みが入り習い事や行事が忙しかったため施術を受けることはできませんでした。
次に来院したのは10月頃です
2ヶ月鍼灸ができていない中でも症状は落ち着いており勉強や習い事、受験に対する緊張もありながら過ごしていましたが精神的にも安定しており症状が気になった日は無かったです。
症状があるとしたら話している時だけに少し首振りだけがありました。話が終わると症状は無くなっていました。
子ども自身も「全然気にならない」と喜んで話してくれました。受験勉強で忙しくなるため鍼灸施術を受ける間隔があいてしまいますが今の状態は調子も良く症状も落ち着いているので安心して受験勉強に励んでくれました。
次に来院したのは令和5年3月
1月の受験を終えてから施術を受けました。
12月末までは調子も良く症状もほとんど無い状態でしたか1月に入ってプレッシャーもあったのか症状は少し出ていました。
症状としては手を弾く、首振りがありました。
以前までは会話中に症状が出ていましたがこの頃はそれは無く、勉強中に出ていました。受験が終わってからは自分のペースで穏やかに過ごしていました。そこからは症状はさらに無くなりました。
4月の入学式では緊張もしている様子でしたが元々心配性の性格なので見守ることにしました。その時も症状が目立つことは無かったです。
高校生活が始まって生活に慣れた頃に来院しました。この日は学校の話や友達の話を先生方と楽しく話せて子供も喜んでました。「調子も良く、症状もないし学校も楽しい」と言っていました。
ここで鍼灸施術を終了して、様子を見守ることにしました。
ここからはLINEでのやり取りです。
9月頃
「何かと忙しい日々を過ごしておりましたが症状もほとんど気になりません。少し頭を振るような仕草もありましたが数回で終わり無くなります。夏休みも楽しく過ごしていました」
11月頃
「変わりなく落ち着いています。ありがとうございます。」
「穏やかに過ごしています、何かありましたらすぐにご連絡します」とお言葉を頂きました。
ご参考に施術された時間数を記載します。
令和4年4月~令和5年4月
令和4年
4月 12時間
5月 9時間
6月 9時間
7月 3時間
10月 4時間
令和5年
3月 5時間
4月 5時間
1か月間での鍼灸施術時間です。
来院された日数ではなく1日に何時間も鍼灸施術を受けて頂くのが当院での施術方法になります。わからないことがありましたらお問い合わせください。
ご覧いただきありがとうございます。