患者様の施術経過
チック・トゥレット症の患者様
チック・トゥレット症の患者様
チック症・トゥレット症候群患者 当院での施術経過
現在令和4年 中学1年生
チック症、トゥレット症状で悩み、苦しんだ日々を現在までの治療経過を親御さんと遡ってご説明させて頂きます。
※鍼灸治療を始めとする方の多くは西洋医学でのお薬を試したが良くならない患者様が多く最後に鍼灸治療を行う事が患者様も多くおられました。
チック症状が強く出た時期は鍼灸治療を開始した同時期、2年前 (令和2年) 11月頃です。最初にチック症状があったのは小学1年生の頃、目の瞬きがあった程度で長男にも同じ症状が見られたが、長男は何ヶ月の間で消失したため、次男も同じように時間が経てば消えるだろうと思い気にも止めなかったのが当初の心境でした。
そこから月日が経ち少しながらある症状も小学5年生の11月頃、最初に説明しているように症状がもっとも強く出た時期になります。
少年野球をしていた頃によく首を動かす事があり、肩首が凝っているかなと思っていたら、少年野球の親御さんから指摘されたのが最初のきっかけです!
監督、コーチに怒られている時に首が後ろにもげるような動作がありました。あの動きは他人が見ていても明らかに自分が行為的にしている動作ではなかったのでこれはチック症だと野球のチームメイトの親御さんに言われ自分でもネットでチック症について調べるようになりました。確かに野球で怒られたその日の帰り、車の中で小さい声で、ん、ん、と音声チックや首の動きなどがありました。
ネットで調べているうちに小児科に受診して相談をしに行きました。そこで、てんかん発作やチック症の可能性があると言われ検査を勧められました。
病院で抗精神薬をも勧められ、医者がお薬を飲んで治る保証もなければどうなるかわからないと言われた薬を飲めるわけがない、副作用もあるとネットには書かれている中でチック症を治す事はできないのかと半分諦めていました。医者からは母自身もカウセリングに通うようにも言われその当初は精神的にすごく不安定でした。ご飯も食べれなかったと母親が当時の状況を語ってます。
病院で医者に勧められた
検査は令和3年の1月に言われたがその間も症状は強く出る一方で不安が募りました。どうにかしたいと思いネットで鍼灸治療がチック症に対して効果的だと書かれていたので鍼灸治療を始める事を決意しました。
チック症の知識もネットに載っている情報や治らない病気である、治療法が西洋医学ではないなどの情報しかのっていなかったのを見て不安になったのが今でも覚えています。
令和2年11月、初めての経験で鍼灸治療がどんなものなの、本当に小学生5年生のお子様が鍼灸治療をできるのかが不安の中で勇気を振り絞って鍼灸院に行きました。最初の問診でこれはチック症ですと言われ鍼灸治療をする事で完治をする病気ですと初めて言われました。
治療をする中でも治療途中にも症状の増悪や浮き沈みがあると担当者に説明があり、好転反応としてチック症状が強く出ることもあるってのを説明されて身構えていました。
治療経過の目安として最初の3ヶ月、そして半年そして1年と症状の軽減、経過を診ていくようにと伝えられ鍼灸治療を不安になりながらも始めました。
治療の頻度は週2回の1回2時間で始め、もともと症状も強く出ていた中での好転反応がプラスされ、言われていたように強く症状が出始めました。違いとしては食事中にも動きが激しく出るようになり、お箸が持てない、口に食べ物を持っていけない、腕を抑えながらしか食べれない、コップを持ってお茶が溢れないように気をつけるなどがありました。
他にも足がピクピク動く、力が入るなど
足が一歩前に出なくなったり、ジダンだを踏むよな動きもあり、体育の授業ができなくなった事もあり見学する事も増えました。
野球も11月頃から休むようになってきました。
そこから身体の強張りや全身に力が入って寝られないようにもなりました。
授業でも板書が追いつかず、学校の先生にも相談していましたが手の親指が弾くような動きもあってだんだんと学校休み事も増えました。
その他にも顔をくしゃっとする動きも増え他人からも見られる事もありチック症を知らなくても気づくようなレベルの強さで症状が出ていた。寝ている時も症状があって夜中に泣きながら起きた事もありました。
治療開始してから3ヶ月間は特に症状の軽減は見られずも横ばいの日が続きました。治療時間も目安である30時間目標に週2回1日2時間、時には週3回で治療に行く日もありました。
令和3年3月頃から治療時間を一回3時間に増やして治療の受け方を変えて行き、様子を見てき、治療を始めてから半年目に差し掛かる間で少しの変化が見えてきました。
症状の強度、回数が頻繁に浮き沈みのあった波が少しずつ減ってきました。
症状が落ち着いている時間 (小さい動きや音声の頻度) 良い波が長くなり、症状が強く出ている日、悪い波が短くなってきている事を実感するようになりました。
半年が経ち、1年を通して学校を休む事もなくなり、野球にも休まず行けるようになりました。
症状の波は1年間を通して1週間事に変わっていった波も安定期に入り、小さい症状が日常生活で出る程度まで落ち着く事ができました。治療開始時のような症状、あの頃のピークは治療を始めて1年の間に戻る事はなかったです。
令和4年、4月には中学生になり、環境が変わる中、症状が出るのか、このまま安定していくのかすごく不安でした。新しい友達や学校に馴染む事ができるのか症状が出た時には本人がどうやって説明しているのか、テスト中の静かな時間は大丈夫なのか全部が心配になりました。
本人も緊張も症状に対して心配はあったが治療を続けて頑張った事に自信も同じぐらいあり入学式も症状は他人には気づかれない程度で終わり学校生活も不自由なく中学生として過ごせる日が今でも続いています。
中学生になってからも治療は今まで通り続けて週2回を1日3時間で続けていました。特に悪化もなく治療を続けてていましたが、この鍼治療をしているから症状が少し程度で抑えられているのか、このままずっと治療を続けないと行けないのか、中学生になって部活やお友達との時間をもっと増やしてあげたい思いで治療の間を少しずつ空けても今の状態がキープできるのか、次のステップとして前に進むことを決意し、治療を一回ストップ。
令和4年11月で治療をやめ、すぐに症状の悪化があれば鍼灸治療再開させればいいと思うと本人の時間を縛ることに対しての罪悪感は無くなる反面、症状の悪化が心配であったが12月になっても安定して小さな症状だけで生活ができています。
2年前の11月が本当に辛い経験でお母さん自信も精神的に苦しくご飯も食べれなかった生活もありました。今思えばあの時に諦めなくてよかったとお母さんも感じています。
令和4年12月
インスタやホームページでも説明をした通りテレビやゲームは脳に対してストレスをかける負荷が多いです。
現在の症状
携帯を見た時、テレビを見た時、夜更かしをして隠れて携帯見た時が明らかに症状としてわかる。何もしていない時と携帯を見ている時、見ていない時の差がある事が改めて感じました。現在も悪化もなく過ごせています。