患者様の施術経過
チック症・トゥレット症候群
チック症・トゥレット症候群
当院での施術経過
チック症・トゥレット症候群患者様
チック症・トゥレット症候群で悩み、苦しんでおられた方の施術から軽減されるまでのご説明をさせて頂きます。
令和5年12月現在11歳(小学5年生)中部地方在住
<施術開始まで>
チック(運動チック)が初めて出たのは3歳頃で目の瞬き(目をパチパチする)です。
年少から年中の間で、瞬きがなくなったとおもったら「咳払いチック」が出始めました。
年長ぐらいまでは半年おきぐらいで出たりおさまったりの繰り返しでした。
小学1年生ぐらいから音声チック(咳払いチック)が目立つようになり、ずっと続くようになりました。1年生の12月頃から急に口を大きく開ける「あくびをする感覚」ようになりました。それと指と鼻がピクピクと動くことがありました。
学校で友達や周りの人から指摘をされる前に「治したい」と思い
「チック症 治療」「チック症 完治」「鍼灸 チック症」など、ネットで調べるとチック症の治療をしている鍼灸院が大阪にあることを知り1年ぐらい通いました。
通ってから2か月程で指と鼻の動きはおさまったが「咳払い」と「あくび」は出たり、おさまったりの繰り返しでした。
ひどい時は隣の部屋にいても咳払いが気になって、お母さま自身もイライラすることが多かったそうです。大きな咳払いとあくびは変わらずありましたが、鍼灸施術を一旦終えることにしました。そこから数か月が経ちましたが、咳払いとあくびは継続しており、鍼灸施術を再開するかを考えました。
<当院での鍼灸施術開始>令和4年5月
インスタグラムやホームページで、チック症に対する鍼灸施術をできる鍼灸院を探していたら、以前大阪の鍼灸院に通っていた時、担当してくれていた先生が独立をしていたことを知り、すぐに問い合わせをして鍼灸施術を始めました。
息子の症状も性格も知ってくれていたので、施術もスムーズにできて、安心をしました。
令和4年(小学4年生)5月頃の症状の様子は「あくびと咳払い」それ以外に「舌を口の中で弾き、音を出す」などがありました。ゲーム中やテレビを見ている時に目立っていました。
チック症以外でもゲーム中のイライラや学校でのトラブルが多かったです。
鍼灸施術を再開してからすぐに学校の参観日がありました。授業中は特に咳払いもあくびも気にはならなかったのですが、終わってから本人に聞くと、「あくびが出ない時があったら無理やり自分で出そうとする時がある、出ない時はイライラしてしまう」と教えてくれました。運動会も同月ぐらいにありましたが、そこでも数回あくびがあった程度で、目立つこともなかったです。
イベントも立て続けてありましたが昨年に比べると全体的に落ち着いていました。
6月頃はゲーム中のイライラや宿題中の咳払いが目立っていました。
夜寝る前にあくびが止まらないこともあって「眠れない」と本人も困っていた時がありました。日中のあくびや咳払いは常にありましたが気にならない程度であったため、お母さまは穏やかに過ごせていました。
7月頃の様子はあくびを見る頻度は少なくなり、咳払いが目立っていましたが、ひどい時に比べると全体的に落ち着いていました。1週間の中で症状の出る時、出ない時の差がわかりやすくなってきました。
あくびも毎日出ていたのが、数日でないこともあったりしていたので、少しずつ良くなっていることがわかりました。
8~9月頃は本人も「あくびや咳払いがあってしんどい、眠れない」などもなく、全体的にも症状は落ち着いていました。大きな症状もなく穏やかに過ごせていました。
夏休み中でゲームやテレビの時間が増えて症状の悪化に繋がってしまうのではないか不安でもありましたが、特に変わりなかったです。2学期が始まった時には、緊張して症状がでると思っていましたが、それもなく安心しました。
9月頃は調子よく、あくびも咳払い目立っていなかったのですが、10月にあくびの頻度が多いことに気づきました。ご本人に話を聞いてみたら、11月に学校で発表会があることがわかり、少し緊張をしている様子でした。10月末から宿泊し2日間で鍼灸施術を受けることにして、イベント前には施術回数を増やすことにしました。
10月、11月は宿泊で2日間の鍼灸施術をして、症状も目立たず、気にならない程度で無事に発表会も終わりました。1年前の運動会や発表会に比べて症状もほぼなく、友達や担任の先生、周囲の親御さんにもわからない程度になっていました。
運動会、発表会、遠足などの行事や、長期休みの期間の前後に症状はよく出ていたのですが、今年1年間を振り返ると落ち着いて過ごせていたことがわかりました。
12月頃は前回の施術から1か月程度空いてしまい、先月に比べると咳払いが多かった。
あくびは通常におきる回数ぐらいで気にはならないほどでした。
12月も宿泊で2日間鍼灸施術を受けました。
令和5年1・2月は鍼灸施術をお休みして、冬休み、春休み期間中も症状は安定しており、今までの長期休みの間で一番穏やかに過ごせました。
咳払い、あくびもありながらも日常生活で困ることなく、本人のイライラも少なく、家族の中でも「だいぶ症状良くなったね」と会話もありました。
3月は鍼灸施術を2日間連続で行い、施術中も
一緒に施術を頑張っている他のお子さん達とゲームをしたりお話ししながら頑張っていました。
4月の鍼灸施術はご本人の状況が良かったので、日帰りで行いました。
この頃のご家庭での変化として、かわいがっておられたペットの犬が亡くなるということがありました。「ご家族に不幸があると治まっていた症状がぶり返すことがある」と当院で聞いておられたお母さまが、あらかじめご本人に「犬の体質がよくなく、寿命も長くない」とお話され、心の準備をさせておられたそうです。その甲斐があってか、泣いてはいましたが症状が出ることはなく、落ち着いて家族で犬を看取ることができとのことでした。
5月鍼灸施術(日帰り) カルテ記載
最近では友達と外に遊びに行くことも増えました。5月の運動会もあくびはありましたが、「眠いのかな」と思うぐらいで、症状として出ている様子はなかったです。本人も気づいていない様子でした。
昨年は症状が出てしんどいと言っていたのが噓みたいでした。
ここで鍼灸施術を終了することにしました。
7月3日
お母さまとのLINE内容
「今の所は特に症状も変わらず、咳払いも気になりません。先月の参観日の時もあくびはなかったです。このまま落ち着いてくれるといいですが。
イライラも少なく、落ち着いています。」
8月のLINEでのやり取りも「変化なく穏やかな生活を送っています。」
11月のLINE
「先週の発表会でもあくびもなく無事に終わりました。元気に過ごしています。
今も咳払いは出ていない感じです。たまに風邪を引いたりするとえっと?思うけどその後、特に出ていないのでどっちかわかりません。
あくびも今ところ出ていないと思います。
このまま完治してくれるといいですね」
当院での施術が終了したあとでも、可能であれば連絡をとらせていただき、ご様子をお聞きしていきたいと思っています。
ご参考に施術をされた時間数を記載します。
令和4年5月から令和5年5月までの当院での施術時間数です。
令和4年 令和5年
5月24,5時間 3月14時間
6月18時間 4月9時間
7月18時間 5月8時間
8月18時間
9月19時間
10月17時間
11月17時間
12月16,5時間
1か月での鍼灸施術時間です。何日間来院された日数ではなく、1日に何時間も鍼灸施術を受けていただくのが当院で施術方法になります。
わからないことがありましたらお問い合わせ下さい。お待ちしています。