患者様の施術経過
潰瘍性大腸炎患者様
潰瘍性大腸炎患者様
潰瘍性大腸炎の患者様、当院での施術経過
潰瘍性大腸炎患者様
潰瘍性大腸炎で悩み、苦しんでおられた方の施術から現在までのご説明をさせて頂きます。
令和5年11月 現在30歳 男性<施術開始まで>潰瘍性大腸炎と診断されたのは2018年(平成30年)2月で当時は海外に在住でした。自覚症状は2017年12月からあり食事をした後すぐに腹痛に襲われることがありました。もともとお腹を壊すことは多かったが、食事後必ずといっていいほどお腹が痛くなりそういうことは初めての経験だったそうです。何を食べても直後はトイレに行く日々が続き、「好きな物が食べられない」「出かけたいがとトイレの事を気にしないといけない」ので「精神的にもしんどかった」とのことでした。その他に下痢症状や血便もありました。1か月ほど様子を見ていましたがおさまることもなく、病院へ行き検査をしました。肛門から22cm程の範囲で中等度の大腸炎が見つかりました。潰瘍性大腸炎と診断がおりました。
病院で薬を処方してもらい数日で症状の軽減がみられたのでそこから1年程海外での生活や趣味の旅行を続け薬も飲み続けていたそうですが、また同じような腹痛、血便、下痢の症状が再発してしまいました。薬を飲むだけではまた同じ繰り返しだと思い、また少し薬を飲むことに対して抵抗感があったが薬を飲むしかなかったそうです。
海外生活を中断せざるを得ないぐらい、一年前よりも強く症状が出ていました。薬以外で治療法があるのかをネットで調べると「潰瘍性大腸炎に効果的なのは」鍼灸施術や漢方薬、それらで「良くなった」と情報を見つけ、鍼灸施術を試してみようと鍼灸院を探しました。潰瘍性大腸炎の施術ができる鍼灸院が大阪にあることを知り、帰国の準備をしてすぐに日本に戻りました。日本に帰国してからも症状は続き薬も無くなって、日本でも病院に行きました。
最初に検査した時と炎症範囲はほぼ同じで、ポリープも見つかり切除しました。新たな薬も処方されたが症状の変化はなかったそうです。
2020年(令和2年)5月頃 他院での鍼灸院施術を開始。大阪で漢方薬と鍼灸施術を同時に行い、3か月程通いました。1か月ぐらいで症状の変化は現れ、腹痛の回数やトイレの数も減っていきだんだんと生活が楽になりました。好きなものを食べてもお腹が痛くならず、病院での処方薬を飲まなくていいようにもなりました。
鍼灸院施術をしてからは定期検診で炎症反応も低下し、肛門から22cmあった大腸炎の直腸範囲の炎症が消失していました。正確な数字はないが主治医から写真をみせてもらい、ご本人からみても変化があったそうです。生活に支障がない程に回復して一度治療を終えました。
2022年(令和4年)鍼灸施術と漢方薬服用を終えてから1年半が経った、令和4年11月検診がありました。その検診では特に変わりなく日本に帰国して2回目の検診とほぼ変わりなく。炎症は見られたが自覚症状はなかったそうです。
2022年(令和5年)1月頃血便と下痢が数日間見られるようになりましたが食事後の急な腹痛や日中の腹痛もなかったので、余り気には留めなかったそうです。
2022年(令和5年)7月2日<当院で鍼灸施術開始>大阪の喫茶店でたまたま患者様が店で一緒になり、前回の鍼灸施術を終えてからの状態をうかがいました。この頃、仕事が忙しく身体の倦怠感が目立つようになり、腹痛や下痢などは無かったが寝不足が続く日があったことのことでした。私が独立したことを伝えると「鍼灸施術を受けたい」と言ってくれました。潰瘍性大腸炎があることは把握した上で、ご本人の要望に合わせた全身のケアを行いました。このときは潰瘍性大腸炎による症状はなかったようでしたので施術内容としては身体の倦怠感や眼精疲労、不眠に対してや体質改善を目的に施術をしました。鍼を打っている最中には眠ってしまわれ、かなり疲れているようでした。
それから2回程鍼灸施術を受けられましたが、潰瘍性大腸炎の再発もなく生活を送られていました。それから少したった
9月3日 患者様から問い合わせがありました。「1週間程前から朝から急激な腹痛に襲われ起床してすぐにトイレに駆け込むことが続いた。下痢や血便もあり、海外にいた頃の症状まではいかないが近いような感覚がある」とのことで。「仕事が忙しかったこともあり家に残っていた薬を飲んだが軽減せず、腹痛の回数も増えたこともあって、次の日に予約を取りたい」とのことでした。
来院された患者様は体内に熱がこもって上手く熱を逃がせない、舌も赤く、肌荒れもあった状態でした。不安やストレス、イライラもあり元気がなかった様子です。触診でもお腹がはった状態、お腹に不快感もありました。熱を取り除くツボや炎症を抑えるツボ、止血作用のツボ、痛みを抑える方法を行いました。翌日「朝は急な腹痛はなかったが1日を通して数回腹痛があった」「それ以外はお腹に少し違和感があるぐらいでその日は粘液便と血便は無くなっていた」と喜びの連絡をくれました。
<カルテ記載の情報と患者様と話した内容の記載>9月9日の施術では「腹痛はあったが前みたいに急な痛みでトイレに駆け込むことはなかった。粘液便(下痢)の頻度も減ったが血便はあった。」とのことで体位を変えながら違うツボも使い状態を確認しながら施術をしました。
9月12日の施術時は「朝、起きてから腹痛でのトイレはなく、1日通して数回の急な腹痛は昨日今日とあった。粘液便の量も少し増えた状態で、血便も変わらずあった。」とのことでした。
10月7日「急な腹痛はなしで、1日のトイレの回数も多いときで5~6回だったのが2,3回に減ってきた。出血量も目視で確認できていたのが、確認できる時とできない時があった」そうです。イライラも不安になることも減って元気が戻った様子でした。
10月15日「起床時のトイレもなく、1日の中で腹痛がなかった日も増えてきました。便の形もあり、下痢と出血も減っていた。昨日に1回だけ急激な腹痛はあったがトイレが終われば楽になり、週末にかけて疲労感がたまると腹痛とまではいかないが違和感はある様子で身体が冷えると腹痛に繋がる事はあった。」との話でした。
10月21日「血便もなくなって、腹痛もなくなった。下痢はたまにあるが粘液便の量は減っている様子でした。刺激のある食べ物を摂取するとトイレに行くことはあったが頻度は多くない。」
12月2日「鍼灸施術が一か月空いても変わらず、出血も急な腹痛もなかった。下痢や粘液便もなかった」そうです。「生活がとても楽になりました」「このまま定期的に施術を続けていきたい」と言っていただけました。
潰瘍性大腸炎以外にもクローン病や過敏性腸症候群などの患者様が来院されています。治らないと言われている、難病に対して当院では「進行を止める」、「症状の軽減」、「免疫力を上げる」病気と向き合い鍼灸施術でQOLを向上させます。ご参考に施術を受けられた時間数を記載します。
令和4年 令和5年
7月 2時間 9月 6時間
8月 2時間 10月 6時間
10月 2時間 12月 1時間