強迫性障害に悩む治療家の声〜鍼灸院での対処法〜
2024/05/08
強迫性障害というのは、自分自身でも理解できない強迫観念や行動を繰り返してしまう病気です。治療家である私も、長年この病気と戦ってきました。しかしながら、鍼灸の技術や心理学の知識を活かし、自己ケアや仕事上の対応法を身に付けることで、この病気と共存しながら仕事を続けることができました。今回は、私が鍼灸院で行っている対処法についてお話しします。
目次
強迫性障害とは
強迫性障害とは、繰り返し同じ行動を繰り返すことによって、心的な苦痛やストレスを引き起こす精神障害です。この病気には、強迫観念と強迫行動の2つの症状があります。つまり、思い込みや恐怖感に囚われた状態が強迫観念であり、それに従って行うことが強迫行動です。さらに、何度も同じ行為を繰り返さなければ不安を解消することができず、日常生活にも支障をきたすことがあります。鍼灸治療は、症状の改善やストレスの軽減に効果があります。鍼灸院での施術は、経絡(メリディアン)というエネルギーの通路に针を刺すことで、不安やストレスを和らげ、心身の調和を取ることができます。また、鍼灸治療は薬物療法と比較して、副作用が少なく、繰り返し通院することで症状に対する持続的な効果が期待できます。強迫性障害の症状に悩んでいる方は、鍼灸治療を受けてみることをおススメします。
治療家にも影響する強迫性障害
鍼灸院を営む治療家にとっても、強迫性障害は大きな影響を及ぼすことがあります。強迫性障害を抱える患者さんに対し、一定のルーティンや手順に従うことで治療効果を発揮することが多く、治療家自身もその手順を常に意識する必要があります。しかし、治療家自身が強迫性障害を抱えてしまうと、自分自身でも几帳面になりすぎて、患者さんの負担やストレスになることもあるかもしれません。また、過剰な清潔意識から手洗いうつ病原菌の増殖を招いたり、こだわりが強くなることで治療家としての視野狭窄や思考停止に陥ることもあります。強迫性障害を持っている治療家の場合、自己理解とそれらを防ぐための対策が必要不可欠となります。それによって、患者さんに対して適切な治療を提供することができ、信頼を築くこともできます。
鍼灸院での治療方法
鍼灸院では、治療方法として鍼や手技などを用い、身体の不調や病気を改善することを目的としています。鍼は、身体の経絡に刺激を与えることで、血液や気の流れを調整し、身体の調和を取る効果があります。手技も、関節を調整することで、身体のバランスを整え、痛みや違和感を改善する効果があります。また、施術の前には患者の状態や身体の不調について詳しく聞き取りを行い、症状に合わせた治療プランを立てます。鍼灸院では、痛みや違和感を抱えた患者の方々に、より正確で効果的な治療を提供しています。
自己ケアの重要性
鍼灸師は日々患者さんのために全力で施術を行っていますが、自分自身をいたわり、自己ケアを行うことも大切です。長時間同じ姿勢で施術を続けたり、身体を使っての施術を行っているため、疲れやストレスがたまりやすい職業です。自己ケアを行うことで、身体的・精神的ストレスを軽減することができ、自身の健康管理にもつながります。具体的には、就寝前のストレッチやストレス発散のための趣味の時間の確保、定期的な健康診断の受診などが挙げられます。また、自己ケアを積極的に行うことで、患者さんにも良い影響があると思われます。自分自身がリラックスしていると、患者さんにも同じような雰囲気を与えることができ、より良い治療効果を期待できます。自己ケアを怠らず、健康で仕事に取り組んでいきたいものです。
周囲の理解とサポートの必要性
鍼灸院での治療には、周囲の理解とサポートが大切です。鍼や灸は、一見すると痛々しい方法に見えるため、治療を受ける人が周りに誤解されることがあります。しかし、鍼灸は漢方医学とともに、中国で古くから用いられてきた東洋医学の代表的な手法であるため、健康に悩む人にとって大きな力となります。そのため、施術者が患者さんに寄り添って治療を行うと同時に、周りの人々にも鍼灸の効果や治療方法を正しく理解してもらい、サポートを受けられる環境を整えることが必要です。また、鍼灸には体質改善や病気の予防にも効果があるため、健康な人々にも知ってもらい、その普及活動を進めることも大切です。鍼灸に対する理解とサポートが充実した環境が整うことで、健康な社会づくりに貢献することができます。