患者様の施術経過
チック症・トゥレット症候群
チック症・トゥレット症候群
当院での施術経過
チック症・トゥレット症候群患者様
チック症・トゥレット症候群で悩み、苦しでおられた方の施術開始から症状が軽減されるまでの経過をお母様のお話をもとに説明をさせて頂きます。
令和6年4月現在14歳(中学3年生)
<施術開始まで>
平成30年(2018年)小学3年生
チック症状(運動チック)が初めて出たのは小学3年生頃でお腹を膨らます動きがありました。夏が過ぎる頃にはおさまっていたので気には留めませんでした。しかし冬に入る頃、テレビを見ている時に「ん、ん、ん、」という音声チックがありました。
小声の音声チックのため近くにいないと聞こえない程度でした。運動チックも同時にあり、地団太を踏む動作がありました。
友人や他の人に指摘されることではなかったのですが常に症状は出ており、この他にも顔の症状がだんだん増えていくことが怖くなり、ネットでチック症状のことを調べ治療方法を探しました。
平成31年(2019年)2月
ネットで「チック症 治療」で検索していたらチック症には鍼灸施術がいいと情報があったので鍼灸院をさがしました。大阪にある鍼灸院がチック症の治療経験が豊富であることを知り、受けることにしました。
初めての鍼灸施術だったので不安もありました。子供も不安そうではありましたが「症状が良くなるなら」と決心しました。
令和1年~令和2年(2020年)小学5年生
大阪は自宅から遠かったため、1ヶ月に1回2泊3日で鍼灸施術を受けていました。鍼が痛いと泣く日もありましたが文句を言いながらも頑張っていました。
コロナの影響で大阪に行く回数も減り、半年に1回ぐらいの時もありました。鍼灸施術をうけてから症状の出る頻度は少なくなっていたが新しい症状も出てきていました。
食事中に「喉鳴らしや鼻鳴らし」が目立ち同時に「鼻を触る」「手の匂いを嗅ぐ」動作です。食事中の鼻鳴らしは学校での給食時や外食時にもあると思うと不安にもなりました。
この頃は習い事や他行事が忙しく鍼灸施術を一時休止して様子を見ました。その間に鍼灸施術以外にも治る方法があるのかも調べていました。
<当院での鍼灸施術開始>
令和4年(2020年)4月 中学1年生
鍼灸施術から1年ぐらい期間があいてしまい症状の変化もありましたが、症状の軽減していることもありました。それでも「顔の動き、食事中の鼻鳴らし、鼻を触る」などは継続的にありましたので再度鍼灸施術を開始しようと思いました。以前通っていた鍼灸院に問い合わせをしたところ担当していた先生が退職して独立したことを聞き、ホームページを調べました。
中学生になって環境の変化もあり、症状も出たり出なかったりが続きましたが、もう一度間隔を詰めて鍼灸施術をすることにしました。症状の事も子供の性格も知っていてくれていたので、子供も安心して施術を受けることができました。
なにより相談や症状についてお話する時間が以前よりたくさん増えて心配事も聞いてくれて母自身とても気が楽になりました。
4月に大阪での鍼灸施術を再開してから8月までは施術時間を増やしたことで、冬には症状もほとんど気にならないぐらいまで良くなりました。その分時間と費用もかかりましたが、1年前にも出ていたのかわからないほど症状が軽減するというわかりやすい効果がありました。1日で受ける時間数も増やし施術を受ける日の間隔も詰めて通ったので子どもは弱音を吐いていましたが、鍼を打ってしまえば自由な時間もあるので機嫌よくゲームをしたり宿題をしながら過ごしていました。
食事中の鼻鳴らしも無くなり、風邪を引いたときに少し鼻水をすする仕草があるぐらいでした。ゲーム中やテレビを見ている時に鼻を触る、咳払いがありましたがしだいに無くなっていき、一緒にいるときでも「症状今日あったかな?」と思えるようになってきました。
調子もよかったので「施術の間隔が空いても変わらないか様子をみてみたい」と提案もあったので次に大阪に行ったのは3か月後の11月の1泊2日でした。
その間でも症状の増悪もなく、症状の出る回数も強度も少なくなっていました。1ヶ月通しても「自分の子どもがチックであることを忘れていた」と先生と電話でお話したのをよく覚えています。
令和5年(2023)中学2年生
半年以上程空いてから習い事の大会があり本人も緊張している様子がありました。以前は不安や緊張している時に症状が出ていることを思い出して、8月に「旅行がてら先生に会いに行こう」と子どもに提案して鍼灸院に行きました。
半年以上施術が空いて「症状もないから鍼灸しなくていいね」と息子も言っていたので、施術をする目的ではなく、あくまで気分転換で大阪に行くことにしました。
施術に行くときは症状が出ている時だと息子に思われないようにと考え、母の不安を悟ってほしくなかったからです。
8月に1泊2日で施術に行き、次の日は家族で大阪観光をしました。以前は初めての場所や初めての体験時にも緊張して症状が出ることが多かったので少し心配していましたが、特に気になる症状もなく楽しく過ごすことができました。
それからまた半年後に施術を行うことにしました。半年間も症状がなく、たまに鼻を気にしている様子はありますが数回触るだけですぐに治まります。食事中の鼻鳴らしも喉鳴らしも、いつ以来みていないか覚えていないぐらい症状は無くなりました。
半年に数回の施術を1年ほど行っていますが、「症状が気にならなくなった」時期からもうすぐ2年が経ちます。
令和6年からは高校受験があります。不安や緊張も増えることがありますがこのまま症状が安定して3年目を迎えることが出来れば完治だと思えます。
あきらめず鍼灸施術を続けて良かったです。これからも子どもを見守りたいたいと思います。
ご参考に施術された時間数を記載します。
令和4年4月~令和6年4月
令和4年
4月ー10時間
6月ー20時間
7月前半ー19時間
後半ー25時間
11月ー17時間
令和5年
8月ー6時間
10月11月ー出張(往診)9時間
1ヶ月間での鍼灸施術時間です。来院された日数ではなく、1日に何時間も鍼灸施術を受けていただくのが当院での施術方法になります。わからないことがありましたらお問い合わせください。
ご覧いただきありがとうございます。